KLX250 に USB 電源を追加

 KLX250 に USB 電源を追加した記録です。

背景

 私の KLX250 は、RAM マウントのスマホホルダを設置していて、スマホをナビ代わりに使えるようにしています。

 ただ、実際に使ってみると、みるみる電池が減るため、画面をつけっぱなしにできないという問題が…… orz

 この問題を解決するために、USB 電源を追加することにしました!

検討と購入

 バイク用 USB 電源について調べてみると、ニューイング、DAYTONA、キジマ、中華製ノーブランド辺りが人気なようです。

 わたしは、ついつい慣れ親しんだ DAYTONA の以下を選択しました。 

 また、接続についても、バッ直(バッテリーに直接接続)、ヒューズボックス、テールランプなどの配線を分岐、リレーを使用などがあります。

 当初はリレーにしようかと思ったのですが、急激に面倒になり、ダメだったら後日リレーにすればいいや!ということで、テールランプから分岐することにしました。

 ヒューズボックスでもよいのですが、蓋がしまらないとかちょっと無理やり締めるとか、加工するとかあるのがあまり好きではないのと、もともと購入時にバイク屋さんに ETC もつけてもらったのですが、その時の配線がテールランプからだったので、同じ方法をとろうと考えました。

 そんなわけで、分岐用に以下を購入しました。

エーモン ミニ平型ヒューズホルダー 15A(MAX) E424

エーモン ミニ平型ヒューズホルダー 15A(MAX) E424

 
エーモン ダブルコード 0.50sq 6m 赤/黒 M271

エーモン ダブルコード 0.50sq 6m 赤/黒 M271

 

 また、DAYTONA の USB 電源についているコードを切断しないでも済むように、以下も購入しました。 

デイトナ(DAYTONA) 補修パーツ 中間接続コネクター 91786

デイトナ(DAYTONA) 補修パーツ 中間接続コネクター 91786

 

 ちなみに、このコネクタですが、オスメスのコネクタ(プラパーツ)が1セットと、端子が2セット入っています。私はそのことに気付かずに、圧着に失敗した場合を想定して、2つ買ってしまいました。商品説明をみると、ちゃんと「中間コネクター(オス/メス)各1個、ターミナル(オス/メス)各2個のセット」と書いていますね……

 コネクタの圧着には、以下を購入しました。めったに使わない身には、セット品のこれで必要十分という判断です。(実際、問題なかった)

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 E2

エーモン ターミナルセット(中) 電工ペンチ付 E2

 

実作業

 実際に取り付けていきます。手順はだいたい以下の通りです。

  1. 動作確認
  2. 位置決め
  3. 配線の取り回し
  4. 電源取り出し
  5. 動作確認
  6. 配線を固定

動作確認

 いきなりテールランプの配線から分岐せずに、まずはバッテリーに直接つなげて動作するか確認します。

 電装系を触るときは、バッテリー端子をはずしてから作業します。
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 バッテリー端子を外すときは必ずマイナスから外します。つけるときは逆にマイナスを最後につなげます。

 USB 電源のセットについていた、バッテリー接続用のケーブルを繋げます。プラスにつけてから、マイナスにつける順序大事。
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バッ直をキメた!

 このケーブルのコネクタに変圧器と USB の端子のついているケーブルをつなげて、スマホを繋いで確認します。というかしました。
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 む……なんだか少ない(´・ω・`)
 エンジンかけたら、なぜか 0.5 A ぐらいまで下がったし……(´・ω:;.:...

 まぁ、通電はしているし、気にせずそのまま作業をすすめることに。

位置決め

 USB の端子をどこに配置して、配線をどこに通すかを想像して決めます。

 ハンドルバー周りは、これ以上いっぱいにしたくなかったので、メータの上あたりに両面テープで固定することにしました。(固定するのは最後)
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 配線ですが、もともと存在している配線とおなじように、左側からタンク下を通してシート下右側を後ろまで通すことにします。おなじところを ETC アンテナの配線がすでに通っているので、失敗はないだろうという判断です。

配線の取り回し

 実際に配線を通していきます。狭い隙間は無理せずに他の配線をずらして隙間に通していきます。
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 USB ポートが2つなので、USB ポート <-> 変圧器間もケーブルが2本あります。右下の黒い長方形の物体が変圧器です。

 秘密兵器のケーブル引き込み線を利用して、タンク下にケーブルを通していきます。あると便利、引き込み線。
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 タンク下を通した結果、変圧器はちょうどエンジン直上のハーネスを保持している樹脂パーツのあたりに。エンジンからの熱が気になる…… (動作に影響あるのか未確認)
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 タンク下からシート下の右側に沿わせて後ろまでもってきたコネクタを、隙間から中に引き入れます。長さギリギリでコネクタが中にはいりました。f:id:NetPenguin:20170228005303p:plain

 反対側にテールランプなどにつながる配線が通っているので、そこからこのコネクタまで配線をつなげれば電源が取り出せます。

電源取り出し

 テールランプの配線から電源を取り出すために使用するケーブルを作成します。

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 ヒューズホルダとダブルコードの赤側をハンダづけして、ダブルコードの先にコネクタを接続しています。

 あとはこのケーブルの先を、テールランプに向かう配線につなげれば OK です。ETC 用の電源ケーブルが配線されているので、同じところにつなげます。

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(ETC の電源ケーブルのハンダづけ、さすがプロの仕事で綺麗だ……)

 浮いている配線にはんだ付け、むずかしい……f:id:NetPenguin:20170228010845p:plain

 めっちゃ汚くなった……(´・ω・`)
 つ、通電はしているし……(多分)

 この後、写真を撮り忘れていますが、はんだづけ箇所にテープを巻いて絶縁して、ケーブルの塊を収めているチューブをビニールテープでグルグ巻きにして、水分が入らないようにしておきます。

 あとは、ヒューズをいれて、コネクタを接続して配線完了です。

動作確認

 配線を固定してシートを戻す前に、動作確認をしておきます。

 バッテリーに配線をつないで(プラスが先、マイナスが後)、まずはスマホはつながずにキーON。ヒューズが飛んだりしないことを確認してから、スマホをUSBケーブルで接続して充電されることを確認します。f:id:NetPenguin:20170228012109p:plain
 おや?バッテリー直のときと違い、エンジンをかけた状態で1.5A弱まででました。
いまいち理由はわからないですが、結果 OK ということで。

 キー OFF で給電されなくなることも確認できたので、問題無さそうです。

配線を固定

 後はケーブルをタイラップで、USB ポートを両面テープで固定します。
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 形状がいまいち合わないために、両面テープも一部浮いてしまっています。剥がれてしまったら、メータの横に移動しようか検討中。

感想

 まだ、実際に給電しつつスマホをナビとして使用してみていないので、実用に耐えるのかは未確認です。ETC の方に影響がないか、やや不安はありますが、キー ON でインジケータはついているので多分大丈夫……かな。

 作業自体は、もともとプロの人が ETC をとりつけた配線を真似してつければ良いだけだったので、かなり安心して楽に作業できました。

 これで、週末のツーリングも安心!